第11回ミッキーの徒然R指定コラム「時には娼婦のように」

ミッキー  2011.10.11

もうすっかり秋ですね。
急に寒くなってきたので、体調管理には気をつけたいものです。
そろそろお鍋も恋しくなってくる季節、友達でも呼んで鍋パーティーなんていいですね。
お酒を飲んで、酔っ払って、クリスマスも皆で過ごそうかーなんて言ったりして。
終電で帰る友達を見送った後、帰り道のコンビニでパピコと雑誌を買って、気付くと酔いは醒めていて。
一人きりの部屋の鍵をかけ、余った片方のパピコを冷凍庫にしまう。
さっきよりもなぜか広く感じるワンルームのいつもの定位置に座り、テレビのザッピングを繰り返す。
飽きた所でお風呂に入り、半渇きの髪と一緒に布団にもぐる。
抱き枕に顔をうずめ、そろそろ毛布を出すかと考えた、そこのあなた!!

違います、その肌寒さは季節の変わり目だからじゃありません。
その寒さを埋められるのは「人肌」です。
電気毛布や等身大の抱き枕ではなく、からみあうお互いの感触や匂い、すべてを感じる「人肌」が必要なのです。

しかし、そんな人肌・・・簡単に手に入るものではありません。

以前、ある男性と出会った時の事。
失恋直後だった私は、猛烈に人肌を求めていました。
そんな時に現れた彼に、私は好きだった人の面影を重ねていたのかもしれません。
本来行うべき恋愛のプロセスをすっ飛ばし、彼の体温を感じる事になったのですが、自暴自棄になっていた私にとってそれは好都合でした。

同じベッドで眠りにつこうとしていたその時、
隣で寝ていた彼が動く気配を感じたので、いよいよかと思っていると・・・
腕に何かおかしな感触がするのです。
それは、いわゆる彼の「発電機」だったわけですが、なぜ私の腕に・・?
チラリと横目で見てみると、彼は目をつむり一心不乱に私の腕に発電機をこすり付けているのです。
そして、聞こえるか聞こえないかの声でこうつぶやくのです。
「・・どう?・・・どう?」
どうと聞かれても、子供の頃に実家で飼っていたゴールデンレトリバーの発情期としか思えなかった私は、
「うん、何か懐かしい気がする」とだけ答えました。

獣姦は趣味ではありませんが、事は進んでいきます。
どうやら、彼はおしゃべりが好きなようで・・・
以下、吐息交じりでお楽しみください。

彼「いつも色んな人とこうゆう事してるの?」
私「そんな事もないけど」
彼「嘘だ、いつもでしょ」
私「いや、だからそういう訳では・・」
彼「いつも誰か探してんでしょ?」
私「・・・そうだよ」
彼の発電機が発熱速度を速めました。
どうやらこの彼、悪い女に興奮するようです。
そこで私は、大好きだった実家の犬の為にも彼に協力する事にしました。

彼「今まで何人としたの?」
私「100人くらいかな」
彼「胸、何カップあるの?」
私「Gだよ」
発熱が速まりました。明らかな嘘でも大丈夫なようです。

彼「外国人とした事ある?」
私「あるよ」
彼「何人?ねぇ、何人なの?」
私「ドイツ人と、アメリカ人と・・・」
彼「他には?他には?」
私「・・・イスラエル人と、パキスタン人と・・アフリカ系アメリカ人と・・・」
彼の発熱の為といえど、私は国際的な娼婦になってしまいました。

そして、どうやら放電間近であろう彼が、
「エイズ検査は?エイズ検査はしてるんだよね?」
繋がっている最中にする質問なのだろうかという疑問と、そのへんきっちり確認する彼への感心とを感じつつ、
国際的娼婦の私は答えました。

「してないよ」

その途端、彼の発電機は一気に発熱をやめ、放電する事はありませんでした。
彼の中での悪い女の限界を超えてしまったようです。
そして、本来人肌に温められていなければならない私の体はすでに冷え切っていました。
国際的娼婦になりきってしまったばかりに。

仕方ない・・帰って電気毛布にくるまろう・・・そう思いながら家路へと向かう帰り道、
道端に立っている中国系の娼婦のお姉さん達へと、仲間として心の中でエールを送りました。

そしてコンビニへ寄り、また余った片方のパピコを冷凍庫へ入れるのでした。