第9回ミッキーの徒然コラム「夜の海のすゝめ」

ミッキー  2011.7.14

夏だ!海だ!プールだ!スイカ割りだー!!
・・・という事で、梅雨もあけ、本格的な夏の到来ですね。

夏は嫌いです。

肌が弱い為、日焼けは命取りになるので海には行きません。
不特定多数の人と、同じ水の中に入る事を考えただけで鳥肌がたつのでプールには行きません。
子供の頃から、スイカが苦手です。
さて、夏をどう楽しめば良いというのでしょうか。

ただひとつ、「夜の海」は好きです。
海と空の境界線はなく、そこに存在しているのはただの「黒」。
遠くに見えるタンカーの真下に落ちてしまったらどうしよう・・・
買ったばかりの携帯をこの真っ暗な海に投げ入れるとどうなるのか・・・
そんな強迫観念と闘いながら、暗い海を見ている事が好きなのです。

が、その「黒」に「男」が加わると、話は違ってきます。
「夜の海」は恋愛の利用物へと変わるのです。

まず手始めに、砂でトンネルを作ろうと提案します。
これは、ただ手を握りたいがためだけの行為ではありません。
初めての共同作業を意識させると同時に、
真っ暗で何も見えない中、砂まみれの手がひんやりとしたトンネルの中でぶつかるというエロティシズム、
そして、「砂=トンネル」といった子供心を持っている純真無垢な部分をアピールできる、絶好のチャンスなのです。
意外に潔癖だった相手に断られてしまい、一人で立派なトンネルを完成させた事もありましたが、
恋した数と同じだけ、トンネルを掘ってきました。

そして、海といえば忘れてはならないのが・・・サンダルを脱いで波打ち際を走るアレ。
ただ、夜だと暗くてよく見えないので、貝殻とかガラスとかバリバリ踏みます。
打ち上げられた小さいクラゲやワカメも容赦なく踏みます。
それでも、「波打ち際=走る」という無邪気な女の子をアピールできる、立派な名誉の負傷です。
十分にはしゃいだ後、海草と砂まみれの足の行き場にいつも悩まされますが、
恋した数と同じだけ、波打ち際を走ってきました。

どれだけ掘っても届かないトンネルや、息切れするほど波打ち際を走った事もあります。
そんな砂だらけの手や、傷だらけの足を癒してくれるのも、また「夜の海」なのです。

どちらにせよ、夏である必要はないので・・・

やっぱり夏は嫌いです。